糖尿病ハタネズミとKKマウスにおける解糖系酵素活性と血漿インスリン値の変動
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概要
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正常ハタネズミ, KKマウスの肝解糖系酵素(グルコキナーゼ, ピルビン酸キナーゼ)活性は, C57BLマウスのそれのそれぞれ1/4, 1/2であった. 濃厚飼料を給与した糖尿病ハタネズミでは解糖系酵素活性は, 糖尿病初期にはインスリン分泌の増加にともない正常値の2倍を示し, 末期にはインスリン分泌が著しく低下して欠乏状態に陥り, 解糖系酵素活性は正常の1/2以下になった. 尿糖陰性の若齢KKマウスの血漿インスリン値はC57BLマウスの約3倍で, 尿糖陽性の老齢マウスのそれは, さらに高かったが, 肝解糖系酵素活性は, ほぼ正常値と同等であった. 以上の成績から, ハタネズミとKKマウスにおける糖尿病のタイプは著しく異なり, ハタネズミではインスリン依存性, KKマウスではインスリン非依存性と考えられた.
- 1988-08-15
著者
-
新井 敏郎
日本獣医畜産大学獣医畜産学部獣医生理化学教室
-
新井 敏郎
日本獣医生命科学大学獣医生理化学教室
-
新井 敏郎
日本獣医畜産大学獣医生理化学教室
-
新井 敏郎
日本獣医畜産大
-
望月 真理子
日本獣医畜産大学獣医生理化学教室
-
大木 与志雄
日本獣医畜産大学獣医生理化学教室
-
大木 与志雄
日本獣医畜産大学生理化学教室
-
望月 真理子
日本獣医畜産大
-
大木 与志雄
日本獣医畜産大
-
Arai Toshiro
Nippon Veterinary And Life Sci. Univ. Tokyo Jpn
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