カゼイン含量の異なる精製飼料給与によるハタネズミの成長と繁殖に及ぼす影響

元データ 社団法人 日本畜産学会

概要

若齢の雄と雌のハタネズミ(Microtus arvalis Pallas)を用いて,カロリーがほぼ等しくなるように調製したカゼイン含量5%,10%,15%および20%の精製飼料(I〜IV)をそれぞれ不断給餌し,成長と繁殖成績を観察した.カゼイン含量10%,15%と20%の飼料を給与した動物の成長にはほとんど差異が認められなかったが,同含量5%の飼料給与群の成長は他の飼料給与群より劣った.前胃と盲腸での揮発性脂肪酸(VFA)の濃度は,ヘイキューブと草食動物用ペレットを与えた対照群に比べ,精製飼料を与えた群で低かった.カゼイン含量5%の飼料給与群の血漿蛋自質濃度とヘマトクリット値は他の飼料給与群に比べて低かった.カゼイン含量20%の飼料給与群は,同含量15%,10%の飼料給与群より繁殖率がよかった.カゼイン含量5%の飼料給与群は繁殖しなかった.以上のことより,ハタネズミを成長させるにはカゼイン含量10%の飼料でも可能であるが,正常に繁殖させるにはカゼイン含量20%の飼料が必要であることが明らかにされた.

著者

大木 与志雄 日本獣医畜産大学獣医生理化学教室
菅原 盛幸 日本獣医畜産大
大木 与志雄 日本獣医畜産大学生理化学教室
大木 与志雄 日本獣医畜産大

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