Banska Bystrica (Slovakia)の人工草地・追播草地・半自然草地における植物群落の空間分布と種の多様性
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概要
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Banska Bystrica (Slovakia)の無施肥で維持されている草地に存在するそれぞれの植物種の出現頻度と,その空間分布を1998年夏に調査した。次の3つの草地それぞれに,5m四方の区画を設けた:(1)1991年に半自然草地を耕起,改良牧草を播種した人工草地,(2)半自然草地を1991年にレーキ・ドーサーで半耕起し,改良牧草を追播した追播草地,(3)処理を施さない半自然草地。それぞれの草地に,25cm×25 cmの枠4つを含む50cm×50cmの枠を50個ずつ置き,ベータ・二項分布に基づく方法を用いて植生調査を行った。空間的不均一性は人工草地で最も高く,半自然草地で最も低かった。人工草地では,大きな株を作る植物種やクローナル植物種が多く存在したためである。また,どの草地でも,種の多様性の空間的不均一性は高かったが,種の多様性自体は人工草地で最も高く,半自然草地で最も低かった。人工草地は,改良牧草の他に多くの自生植物が含まれていた。この結果は,人工草地は半自然・自然草地よりも種の多様性が低いという一般の見解にしたがっていない草地が存在することを示している。
- 日本草地学会の論文
- 2004-04-15
著者
-
小泉 博
岐阜大学流域研究センター
-
塩見 正衞
茨城大学理学部生態学研究室
-
塩見 正衛
茨城大学理学部
-
Gaborcik Norbert
Technical University in Zvolen, Faculty of Ecology and Environmental Sciences
-
Javorkova Anna
Grassland and Mountain Agriculture Research Institute
-
Uhliarova Eva
Grassland and Mountain Agriculture Research Institute
-
Jezikova Orga
Grassland and Mountain Agriculture Research Institute
-
小泉 博
岐阜大学流域圏科学研究センター
-
Gaborcik Norbert
Technical University In Zvolen Faculty Of Ecology And Environmental Sciences
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