バヒアグラス放牧草地における牧草量の空間分布はガンマ分布をしていないか? LIU and HIRATA(1995)論文に対して
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概要
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塩見らは1983年に,放牧草地における単位面積当たりの草量の頻度分布は,理論的にも実験的にもガンマ分布モデルで表すことができることを明らかにした。ガンマ分布を採用することによって,草量や草地内における草量の空間的な不均一性を知る手段が容易に得られる。1995年,LIU and HIRATAはこのモデルをバヒアグラスの放牧草地で実証しようとしたが,カイ2乗検定によって適合性を見たところ,実測値はモデルに適合しないという結果を得た。本論文では,(1)それにもかかわらず,バヒアグラス草地のデータに対してもガンマ分布が適用できること,(2)ガンマ分布モデルによって,時間と労力を節減した草量推定の方法が使えることを示した。また,(3)モデルがもつ意味を統計学的な観点から考察した。
- 日本草地学会の論文
- 1996-10-31
著者
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