ある集団アパートにおけるハツカネズミの出現とその棲息状況について
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概要
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これまでわが国の都市の建物内外に棲息する鼠は普通Rattus rattusおよびR.norvegicusを優占種とするものであり, Musについてはその棲息状況が明らかでなかつた.最近東京郊外に, Musを優占種とする比較的新しい鉄筋コンクリート造りのアパート集団があることを知り, これを調査した.これらアパート内で, 捕そ器により6頭のハツカネズミMus musculus(3雌, 3雄)を, 付近の草地からドブネズミR.norvegicus(1雌)を得た.質問法, 視察法によつても, このアパート集団にはMusが広く分布することを確かめた.なお本種の屋内侵入孔は1〜2cmの小さいもので, 今後の防鼠建築は, この点を考慮して設計されることが望まれる.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1960-12-25
著者
-
田中 寛
Jica
-
田中 寛
東京大学伝染病研究所寄生虫研究部
-
佐藤 金作
東京大学伝染病研究所寄生虫研究部
-
成毛 彦吉
中外製薬
-
長田 泰博
東京教育大学農学部応用動物学研究室
-
成毛 彦吉
鼠駆除協会
-
佐藤 金作
伝研・寄生虫
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