眼虫の中間宿主に関する研究 : III 北海道, 関東地区の総合的検討
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概要
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1) 牛テラジア眼虫の媒介昆虫としてハエ2種が判明した.北海道新冠種畜牧場における年間調査ではクロイエバエMusca convexifrons Thomson, 1868の雌3, 183匹中65匹(2.04%), 東京都三宅島で9月に同種雌1, 310匹中7匹(0.53%)がテラジア幼虫を保有していた.東京都青梅市で5〜11月の調査でノイエバエMuscahervei Villeneuve, 1922の雌2003匹8匹(0.4%)がテラジア幼虫を保有していた.2) クロイエバエとノイエバエの媒介能力を比較した.北海道および三宅島の牛眼寄生テラジアはThelazia rhodesiが多く, クロイエバエはT. rhodesiに適し, またノイエバエのみの青梅市では, 牛眼からT. skrjabiniとT. rhodesiがほぼ同数検出されたことから, ノイエバエは両種テラジアを媒介しうるものと判定した.3) テラジア感染幼虫はノイエバエのものよりクロイエバエの方が一般に大きく, テラジア幼虫の発育に差異のある事が推定された.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1967-12-31
著者
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