アジア産サソリモドキ Typopeltis stimpsoni (Wood, 1862) の噴射液の化学成分について
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概要
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サソリモドキ類は世界で約70種が知られ, 日本には1属2種, タイワンサソリモドキTypopeltis crucifer Pocock, 1894.とアマミサソリモドキTypopeltis stimpsoni (Wood, 1862), を産する。これらは肛門付近から酢酸臭の強い分泌液を噴射する。米国産大形種Mastigoproctus giganteusについてはEisner et al. (1961)の報告があり, タイワンサソリモドキについては, Yogi and Haupt (1977), Itokawa et al. (1981)の報告がある。この2種のサソリモドキの毒液の化学組成は, ほとんど同じであることが示された。今回日本産サソリモドキのもう一方の種アマミサソリモドキの毒液の組成について調べたが, その結果は酢酸78.3%, カプリル酸5.8%, 水15.9%で他の2種での組成とほぼ同じであった。
- 日本衛生動物学会の論文
- 1985-03-15
著者
-
加納 六郎
東京医科歯科大学・医学部・医動物学教室
-
中嶋 暉躬
東京医科歯科大学医用器材研究所生理活性部門
-
糸川 英樹
東京医科歯科大学医学部医動物学教室
-
加納 六郎
東医医動物
-
加納 六郎
東京医科歯科大学:国立科学博物館
-
糸川 英樹
聖マリアンナ医大病害動物学教室
-
中島 暉躬
ダイセル化学工業
-
中嶋 暉躬
東京医歯大医用研:(現)東京大学薬学部
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