ヒトスジシマカ Aedes albopictus の炭酸ガスによる誘引現象について
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概要
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1.蚊の宿主感知要因として, 或は宿主に対する種々な動作に対し, 主として炭酸ガスがどの様な作用を及ぼすかについて実験した.2.墓地内に発生しているヒトスジシマカAedes albopictus (Skuse, 1859)についての観察及びトラツプによる捕獲成績から, ドライアイスから発生する炭酸ガスは蚊を誘引し, 湯を用いて温度を高めた場合, 更にこの動作を強めた.又, 蚊は炭酸ガス濃度と温度の高い対象に対しては, 短時間刺す動作を行なうのが見られた.又, 炭酸ガス, 温度の外に湿度が加わつた場合, 特に蚊に対し著しい影響を示すことは認めることが出来なかつた.3.こうして誘引された蚊がさらに物体面にとまり, 吻を挿入する動作をするためには物体面の性質が問題であり, 単なる金属面にはとまらないが, これをガーゼで包むとその動作を起すことが認められた.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1958-04-10
著者
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