成虫生殖休眠中のウヅキイエバエモドキ, Melinda pusilla の卵発達に対する幼若ホルモン様物質の影響
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概要
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越冬初期のウヅキイエバエモドキにmethoprene (JHA)を処理すると, 濃度依存的に卵黄形成は促進された。しかし, 1回のJHA処理では, 成虫生殖休眠の覚醒は誘導されなかった。ところが, 複数回(1μg×2∿4回)にわたる処理では卵成熟が起こり, 休眠の覚醒が誘導された。一方, 越冬中期の個体は卵黄形成期の初期に入っていたが, その時期の個体に対する1回のJHA処理は休眠の覚醒に十分でなかった。越冬後期では, すでに休眠覚醒によって約80%の個体が成熟卵をもっていたが, JHAの処理は卵の子宮への移動を促進した。これらの結果から, JHAは休眠越冬中のウヅキイエバエモドキ成虫の生殖休眠打破に対して, 時期, 濃度依存的に働くことが示唆された。
- 日本衛生動物学会の論文
- 1991-12-15
著者
-
三原 実
国立感染症研究所昆虫医科学部
-
三原 實
日本環境衛生センター環境生物部
-
三原 實
日本環境衛生センター・環境生物部
-
安居院 宣昭
国立予防衛生研究所昆虫医科学部
-
倉橋 弘
国立予防衛生研究所
-
三原 実
国立予防衛生研究所衛生昆虫部
-
安居院 宣昭
国立予防衛生研究所、昆虫医科学部
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