二重まぶた用接着剤原料に誘引されたチビケブカハヤトビバエより分離された細菌
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概要
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二重まぶた用接着剤原料の天然ゴムラテックス(アンモニア含有)にハヤトビバエ科のチビケブカハヤトビバエ(Coproica hirtula Rondani)が誘引され, 混入し, 同虫体とその周辺ラテックスよりEscherichia vulneris, Pseudomonas cepacia, Serratia plymuthica, その他の未同定の細菌が分離された。同原料には殺菌剤としてパラベンが添加されていたにもかかわらず, これらの細菌による汚染を受けた。とりわけ, 同虫体より分離されたP. cepaciaは, 日和見感染菌として注目されている菌の一つであることから, チビケブカハヤトビバエは環境衛生上注意すべき種類のひとつと考えられる。
- 日本衛生動物学会の論文
- 1990-06-15
著者
-
倉橋 弘
国立予防衛生研究所
-
小林 真次
Section of Microbiology, Laboratory of Research and Development
-
大久保 吉雄
川崎市衛生研究所
-
須藤 始代
川崎市衛生研究所
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