オビキンバエ(双翅目 : クロバエ科)の法医昆虫学への利用 : 幼虫の発育速度と体長および体重の変異
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概要
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ニューギニア原産のオビキンバエChrysomya megacephala (Fabricius)は, 東洋区に広く分布している衛生上重要な汚物バエである。近年, その分布はアフリカ熱帯区, 新熱帯区, 新, 旧北区などに広がりつつある。不衛生な地域では衛生上要注意の種類である。いっぽう, 死体にも発生する本種は都市などでは犯罪に関わる法医学上の重要性も増してきた。死亡時間を推定するうえで正確な発育速度を知る必要性が高まってきた。本研究はインドのバンガロールで採集された1雌由来の飼育コロニーを用いて27℃における幼虫の発育速度と体長および体重の変異を調べたものである。囲蛹化完了までに144時間, 成虫羽化完了には234時間要した。従来の方法と異なり, 全バッチ個体群をサンプルすることにより体長と乾燥重量について95%信頼限界を示す成長曲線を得た。
- 日本衛生動物学会の論文
- 1994-12-15
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