日本産ヒシ科数種の核形態
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概要
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日本産ヒシ属(ヒシ科)4taxaについて, 若い葉の細胞を利用して調べた核形態を初めて報告する。ヒメビシ(Trapa incisa)及びオニビシ(T.natans var.japonica)は共に2n=48, ヒシ(T.japonica)は2n=96, コオニビシ(T.natans var.pumila)は2n=ca.96の染色体をもつことが明らかになった。間期核はいずれも単純染色中央粒型を示し, 中期染色体長は0.3-1.2μmと小さく, また, 染色体基本数はχ=24(或いはχ=12)であることが分かった。2n=96(或いは2n=ca.96)の染色体数をもつヒシ及びコオニビシは共に, 2n=48のヒメビシ及びオニビシとの雑種起源の複二倍体或いは複四倍体である可能性が示唆された。
- 日本植物分類学会の論文
- 1996-07-10
著者
-
角野 康郎
神戸大学理学研究科生物学専攻
-
荻沼 一男
高知女子大学保育短期大学部
-
角野 康郎
神戸大学理学部生物学科
-
高野 温子
神戸大学理学部生物学教室
-
角野 康郎
神戸大学理学研究科
-
荻沼 一男
高知女子大・家政・生活理学
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