自然再生事業指針
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概要
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【自然再生事業の対象】自然再生事業にあたっては, 可能な限り, 生態系を構成する以下のすべての要素を対象にすべきである. 1生物種と生育, 生息場所 2群集構造と種間関係 3生態系の機能 4生態系の繋がり 5人と自然との持続的なかかわり 【基本認識の明確化】自然再生事業を計画するにあたっては, 具体的な事業に着手する前に, 以下の項目についてよく検討し, 基本認識を共有すべきである. 6生物相と生態系の現状を科学的に把握し, 事業の必要性を検討する 7放置したときの将来を予測し, 事業の根拠を吟味する 8時間的, 空間的な広がりや風土を考慮して, 保全, 再生すべき生態系の姿を明らかにする 9自然の遷移をどの程度止めるべきかを検討する 【自然再生事業を進めるうえでの原則】自然再生事業を進めるうえでは, 以下の諸原則を遵守すべきである. 10地域の生物を保全する(地域性保全の原則) 11種の多様性を保全する(種多様性保全の原則) 12種の遺伝的変異性の保全に十分に配慮する(変異性保全の原則) 13自然の回復力を活かし, 人為的改変は必要最小限にとどめる(回復力活用の原則) 14事業に関わる多分野の研究者が協働する(諸分野協働の原則) 15伝統的な技術や文化を尊重する(伝統尊重の原則) 16目標の実現可能性を重視する(実現可能性の原則) 【順応的管理の指針】自然再生事業においては, 不確実性に対処するため, 以下の順応的管理などの手法を活用すべきである. 17事業の透明性を確保し, 第3者による評価を行う 18不可逆的な影響に備えて予防原則を用いる 19将来成否が評価できる具体的な目標を定める 20将来予測の不確実性の程度を示す 21管理計画に用いた仮説をモニタリングで検証し, 状態変化に応じて方策を変える 22用いた仮説の誤りが判明した場合, 中止を含めて速やかに是正する 【合意形成と連携の指針】自然再生事業は, 以下のような手続きと体制によって進めるべきである. 23科学者が適切な役割を果たす 24自然再生事業を担う次世代を育てる 25地域の多様な主体の間で相互に信頼関係を築き, 合意をはかる 26より広範な環境を守る取り組みとの連携をはかる
- 日本生態学会の論文
- 2005-06-30
著者
-
矢原 徹一
九州大学大学院理学研究院生物科学部門
-
鷲谷 いづみ
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
西廣 淳
東京大学農学生命科学研究科生圏システム学専攻
-
西廣 淳
東京大学大学院生命農学研究科生圏システム学専攻
-
角野 康郎
神戸大学理学研究科生物学専攻
-
鷲谷 いづみ
東京大学農学生命科学研究科
-
松田 裕之
横浜国立大学大学院環境情報学府・研究院
-
中村 太士
北海道大学大学院農学研究院森林・緑地管理学講座森林生態系管理学分野
-
波田 善夫
岡山理大・教養
-
松田 裕之
東京大学海洋研究所:数理生態学
-
松田 裕之
横浜国立大学大学院環境情報学府環境リスクマネジメント専攻
-
日鷹 一雅
愛媛大学農学部附属農場
-
加藤 真
Graduate School Of Human And Environmental Studies Kyoto University
-
加藤 真
京大院人環
-
加藤 真
Biological Laboratory Yoshida College Kyoto University
-
加藤 真
京都大学大学院・人環
-
加藤 真
京都大学大学院人間・環境学研究科
-
向井 宏
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
-
佐藤 利幸
信州大学理学部生物科学科
-
松田 裕之
横浜国立大学大学院環境情報学府
-
中根 周歩
広島大学大学院・生物圏科学研究科
-
竹門 康弘
京都大学防災研究所
-
波田 善夫
岡山理科大学総合情報学部
-
長谷川 眞理子
早稲田大学政治経済学部
-
ホーテス シュテファン
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
鎌田 麿人
徳島大学工学部
-
神田 房行
北海道教育大学釧路校
-
國井 秀伸
島根大学汽水域研究センター
-
村上 興正
同志社大学工学研究科
-
中越 信和
広島大学総合科学部
-
西廣 美穂
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
嶋田 正和
東京大学大学院総合文化研究科
-
塩坂 比奈子
(株)地人書館編集部
-
高村 典子
国立環境研究所
-
田村 典子
森林総合研究所多摩森林科学園
-
立川 賢一
東京大学海洋研究所
-
椿 宜高
国立環境研究所
-
津田 智
岐阜大学流域圏科学研究センター
-
松田 裕之
横浜国大環境情報
-
日鷹 一雅
愛媛大学
-
田村 典子
独立行政法人森林総合研究所多摩森林科学園
-
中村 太士
北海道大学大学院 農学研究院
-
波田 善夫
岡山理科大学総合情報学部生物地球システム学科
-
波田 善夫
岡山理科大学
-
波田 善夫
岡山理科大・生物
-
角野 康郎
神戸大学大学院理学研究科
-
鎌田 磨人
徳島大学工学部建設工学科
-
嶋田 正和
東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系
-
矢原 徹一
九州大学大学院理学研究院
-
矢原 徹一
九州大学大学院 理学研究院
-
矢原 徹一
日本植物分類学会絶滅危惧植物問題専門第一委員会
-
加藤 真
京大・総合人間・自然環境
-
国井 秀伸
島根大学汽水域研究センター
-
西廣 安島
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
田村 典子
森林総合研 多摩森林科学園
-
中根 周歩
広島大学大学院生物圏科学研究科
-
向井 宏
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター生物群集生態領域群集生態分野
-
向井 宏
北海道大学
-
鎌田 麿人
徳島大学工学部建設工学科
-
嶋田 正和
東京大学総合文化研究科
-
角野 康郎
神戸大学理学部
-
角野 康郎
レッドデータブック近畿研究会
-
村上 興正
京都大学理学部動物学教室
-
佐藤 利幸
信州大学理学部
-
日鷹 一雅
愛媛大学農学部生物資源教育学
-
中越 信和
広島大学国際協力研究科
-
竹門 康弘
大阪府大
-
西廣 淳
東京大学農学生命科学研究科
-
鎌田 磨人
徳島県立博物館
-
神田 房行
北海道教育大学釧路校生物学教室
-
神田 房行
北海道教育大学・釧路校・地域教育開発専攻
-
田村 典子
多摩森林科学園
-
田村 典子
関西大学文学部
-
Tamura N
Forestry And Forest Products Res. Inst. Hachioji Jpn
-
Tamura N
Tama Forest Science Garden
-
竹門 康弘
京都大学防災研究所水資源研究センター
-
神田 房行
北海道教大 釧路校
-
中村 太士
北海道大
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村上 興正
京都大学理学研究科動物生態学研究室
-
村上 興正
同志社大学
-
村上 興正
京大.理.動物
-
村上 興正
京大・理・動物
-
Tamura Noriko
Tama Forest Sci. Garden Ffpri
-
Tamura Noriko
Tama Forest Science Garden Ffpri
-
角野 康郎
神戸大学理学研究科
-
西廣 淳
東京大学農学生命科学研究科生圏システム学専攻保全生態学研究室
-
塩坂 比奈子
地人書館編集部
-
高村 典子
(独)国立環境研究所
-
Tamura Noriko
Tama Forest Science Garden Forestry And Forest Products Research Institute
-
Tamura Noriko
Tama Forest Science Garden
-
松田 裕之
横浜国立大学 環境情報研究院
-
松田 裕之
横浜国立大学
-
加藤 真
京大 大学院人間・環境学研究科
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日鷹 一雅
愛媛大学農学部・大学院農学研究科
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中根 周歩
広島大学大学院
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西廣 淳
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
TAMURA Noriko
<I>Department of Biology, Faculty of Science, Tokyo Metropolitan University</I>
-
鎌田 磨人
徳島大学環境防災研究センター・生物多様性とくしま会議
-
鷲谷 いづみ
東京大学大学院 農学生命科学研究科
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