パプアニューギニア産植物数種の染色体
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概要
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パプアニューギニアにそのほとんどが自生する被子植物12科12属12種について,若い葉及び根端細胞を用いて調べた体細胞染色体の数と核型を報告する。このうち4属(Holochlamys, Lamiodendron, Sericolea, Eriandra)は固有層であり,調べた12種のうち10種については初めての報告である。染色体数は以下の通りである。Anisoptera thurifera(フタバガキ科)は2n=22,Carpodetus arboreus(カルポデツス科)は2n=30,Corynocarpus cribbianus(コリノカルプス科)は2n=44,Drypetes cf. bordenii(ハツバキ科)は2n=40,Eriandra fragrans(ヒメハギ科)は2n=28,Euroschinus papuanus(ウルシ科)は2n=48,Holochlamys beccarii(サトイモ科)は2n=30,Lamiodendron magnificum(ノウゼンカズラ科)は2n=48,Nothofagus grandis(ナンキョクブナ科)は2n=26,Sericolea sp.(ホルトノキ科)は2n=30,Stemonures cf. ammui(クロタキカズラ科)は2n=44,Trimenia papuana(トリメニア科)は2n=16の染色体数をもつことが明らかにされた。
- 日本植物分類学会の論文
- 1999-02-28
著者
-
荻沼 一男
高知女子大学保育短期大学部
-
戸部 博
京都大学総合人間学部
-
荻沼 一男
高知女子大学
-
戸部 博
京都大学
-
DAMAS KIPIRO
Forest Research Institute, Papua New Guinea
-
KIAPTRANIS ROBERT
Forest Research Institute, Lae, Papua New Guinea
-
Kiaptranis Robert
Forest Research Institute Lae Papua New Guinea
-
Damas K
Forest Research Institute Lae Papua New Guinea
-
Damas Kipiro
Forest Research Institute Papua New Guinea
-
荻沼 一男
高知女子大・家政・生活理学
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