ロイプテレア属(ロイプテレア科)の核形態
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概要
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クルミ目(Juglandales)はクルミ科(Juglandaceae)とロイプテレア科(Rhoipteleaceae)からなっているが, ロイプテレア科の核形態についてはこれまで観察されていない。ロイプテレア科唯一の種R.chilianthaの間期核, 分裂期前期及び中期染色体の形態を初めて報告する。間期核が単純染色中央粒型, 染色体数が2n=32及び中期の32本の染色体中, 最長の4本の染色体が二次狭窄を持つことはクルミ科と類似していることが分かった。しかしながら, 32本の染色体中, 次端部型染色体を6本持つことは, 2本(或いは持たない)を持つクルミ科とは相違していることが分かった。また, クルミ科と同様にロイプテレア科(x=16)は, 2n=16(x=8)の染色体組中, 2本の染色体が二次狭窄を持つヤマモモ科と共通の祖先から派生した四倍体と推察された。
- 日本植物分類学会の論文
- 1995-01-28
著者
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