部分印付けを併用した並列GCの提案および効率の解析
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概要
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ガーベッジコレクション(GC)をリスト処理と並列に行う並列GCは実時間GCの実現に向けての有効な手段であるが,並列GCに固有の特殊な処理のためにゴミセルの回収能力が低下する.そのため,GCを並列に行ってもセルの消費にGCの処理が追いつけずにリスト処理が中断することが頻繁に起こる.本論文では,並列GCの実用化を目指して,Partial Marking GC(PMGC)を提案し,その効果および効率の解析について報告する.PMGCは,マークアンドスイープ方式の並列GCに世代別GCの考え方を導入したGCである.PMGCは印付けの対象を限定して印付けにかかる時間を短縮することにより,平均的なGC時間を短縮し,並列GCの回収効率を改善する.PMGCを実装しさまざまな実験を行った結果,PMGCはゴミセルの回収能力を改善し,実時間処理の性能を大きく改善することが確認された.実験結果は我々が行った効率の解析と一致するものであった.PMGCは並列GCの実用化に向けての有効なGCである.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-12-25
著者
-
中西 正和
慶應義塾大学 大学院理工学研究科
-
中西 正和
慶應義塾大学理工学部
-
中西 正和
慶應義塾大学
-
前田 敦司
筑波大学情報処理センター
-
田中 良夫
電子技術総合研究所
-
中西 正和
慶應義塾大学理工学研究科
-
松井 祥悟
神奈川大学理学部
-
前田 敦司
慶應義塾大学理工学部数理科学科
-
田中 良夫
慶應義塾大学理工学部数理科学科
-
中西 正和
慶応大・数理工学科
-
中西 正和
慶應義塾大学理工学部 数理科学科
-
松井 祥悟
神奈川大学情報科学部
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