音楽自動演奏システムMIDI-98
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概要
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コンピュータと音楽の関係の歴史は古く、欧米では計算機による自動作曲・演奏・楽譜印刷などの研究が活発におこなわれている。近年では文字多重放送やビデオテックス、コンピュータ通信などのニューメディアでも音楽データを扱うものが多くみられる。これらは電子技術の発達によるCPUやメモリの普及のほか、電子音の発生・合成などのハードウェア(シンセサイザなど)が手軽に利用できるようになったことにより可能となったものである。またマイクロコンピュータの分野でもBASICのPLAY文のようなメロディ機能の利用が広がりつつある。しかし、これらを利用する際に必要となる「楽譜情報」を符号化する手段(入力方法)は各分野でさまざまな方法が用いられており使用される符号にも互換性が少ない。また、多くのシステムでは音楽情報を「文字」に符号化するため、初心者にはわかりにくいものとなっている。また、和音やユニゾンのように同時に多くの音を発声する場合の記法にも問題が多い。今回、これらの難点を克服すべく、楽譜の持つ情報を実際の音の流れとよく似た方法で入力でき、かつ最近広く使われるようになった音楽符号化の中間共通言語「MUSICAL」や、MIDI規格楽器の演奏に適したデータ形式である「CMOSフォーマット」のデータをも使用できるシステム「MIDI-98」を、市販のマイクロコンピュータPC-9801上に開発した。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
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中西 正和
慶應義塾大学 大学院理工学研究科
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中西 正和
慶應義塾大学
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田中 二郎
慶應義塾大学
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中西 正和
慶應義塾大学理工学部情報工学科
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中西 正和
慶應義塾大学理工学研究科
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中西 正和
慶応大・数理工学科
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中西 正和
慶應義塾大学理工学部 数理科学科
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