統計的手法を用いた比喩認識
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文では, 統計的手法を用いた比喩の計算モデルを提案する。本モデルは, Smith(1988)や岩山(1991)らが用いた確率的なプロトタイプモデルにおいて, 人手による概念の記述の代わりに自動作成した知識ベースを用いている。我々の提案する知識ベースは, 新聞記事テキストから共起関係を利用することで自動的に構築される。さらに, 「動作」に関わる性質を導入することで名詞の意味空間を拡張して, 対応できる比喩表現の範囲を広げた確率モデルを提案する。我々は, 提案したモデルを実装し, 新聞記事約80, 000文から知識ベースを構築した結果の精度評価を行った。また, 人間が新聞記事から抜き出した33組の比喩表現を処理させ, 顕現性の第一の要因である情報量に注目して評価した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-07-17
著者
-
桝井 文人
北見工業大学情報システム工学科
-
田添 丈博
鈴鹿工業高等専門学校電子情報工学科
-
椎野 努
三重大学工学部
-
福本 淳一
立命館大情報理工学部
-
椎野 努
愛知工業大学・工学部
-
椎野 努
三重大学工学部情報工学部
-
椎野 努
三重大学大学院工学研究科情報工学専攻
-
福本 淳一
沖電気工業(株) 総合システム研究所
-
桝井 文人
沖電気工業(株)研究開発本部情報サービスシステムラボラトリ
-
福本 淳一
立命館大学理工学部情報学科
関連論文
- 過去の試合結果を基に動作するコンピュータプレイヤ
- 学校非公式サイトにおける有害情報検出(情報抽出(テーマセッション3))
- 可算/不可算の判定に基づいた英文の誤り検出(教育工学)
- 精緻な語のディスクリプションモデル構築のための心理学実験と分析(語彙)
- 電子メールの文書からの関係情報の自動抽出
- 制限日本語で記述されたソフトウエア要求仕様記述の検証支援システム
- A-20-15 TV視聴時の車酔いを低減する映像表示法(A-20.スマートインフォメディアシステム,一般講演)
- ロバストな質問応答システム構築のための質問文解析過程に関する一考察(言語理解とオントロジーシンポジウム)
- 顕現性判定のための属性値判別モデルの基礎的検討(言語理解とオントロジーシンポジウム)
- ロバストな質問応答システム構築のための質問文解析過程に関する一考察