電話音声応答システムにおける効果音の役割

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音声認識と音声合成を用いた電話音声応答システムが注目されている。特に近年このようなシステムをインターネットと接続し, 電話からウェブサービスを利用可能とすることが注目されており, 今後の普及が期待される。しかし, 現在利用可能な音声認識や自然言語理解の性能は十分ではないため, ユーザの自由な発話を許すことは困難である。そこで, 音声入力をどのように使うことが可能であるかを, システムに不慣れなユ一ザにもわかりやすい方法でシステムが提示することが重要である。本研究では, 電話音声応答システムの利用において起こりうるユーザの困難を, ノーマンのインタフェース行為モデルに基づいて整理する。特にバージインが可能なシステムにおけるプロンプトのあり方について, ユーザの困難を克服するために考慮すべき点を挙げる。また, 言語情報だけではなく, 有効と思われる効果音の使用方法について提案を行う。最後に, 特に効果音の役割を検証するための実験システムを構築し, 効果音利用の有効性について検証する。実験の結果, 適切に効果音を用いることで, 効果音を用いないシセテムと比較して, 語彙外の発話を削減したり, より適切なバージインの使い方を促すことが可能となった。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-01-18

電話音声応答システムにおける効果音の役割

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