No News規準が有効な条件 : 誘導教示の意味学習場面での実験的検討(エージェントデザイン,<特集>人とエージェントのインタラクション論文)
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概要
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将来,人の仕事をサポートする存在として,日常生活の場にロボットが普及することが予想される.そのようなロボットに必要な言葉や行動をあらかじめすべてプログラムしておくことは難しい.よって,ロボットはあらかじめ登録された言葉だけでなく,人が自由に発話した,人により異なる言葉で与えられる指示も学習して利用できるようになることが望ましい.また,人がロボットの一挙手一投足のすべてを明示的に評価することは現実的ではないため,ロボットは人の自然な振舞いの中に含まれる,暗黙的な情報を利用して学習できることが重要となる.我々は,そのような情報の一つとして,ロボットが行動を始めてから一定時間人の発話がないことを肯定的な評価ととらえるNo News規準(NNC)を提案し,この規準を用いて言葉の意味が学習できることを明らかにした.本研究では,様々な条件下における誘導教示の意味学習実験を実施し,その結果を分析することで,(1)一つの動作の継続を指示する言葉の意味を学習する場合にNNCが特に有効に働くこと,(2)NNCの判定基準とする時間は,明示的な評価と併用する場合は短めに,NNCのみを利用する場合は長めに設定することでNNCがより有効に働くことを示した.
- 2009-11-01
著者
-
荒木 雅弘
京都工芸繊維大学
-
岡 夏樹
京都工芸繊維大学 工芸学部電子情報工学科
-
荒木 雅弘
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
-
田中 一晶
京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科
-
田中 一晶
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
-
岡 夏樹
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
-
岡 夏樹
京都工芸繊維大学
-
左 祥
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科情報工学専攻
-
嵯峨野 泰明
京都工芸繊維大学工芸学部電子情報工学科
-
岡 夏樹
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科情報工学専攻
-
左 祥
京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 情報工学専攻
-
嵯峨野 泰明
京都工芸繊維大学工芸学部電子情報工学科:(現)アイテック阪急阪神株式会社
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