タスクに依存しない音声対話の制御方式(音声, 聴覚)
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概要
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本論文では,タスクに依存しない音声対話の制御方式を提案する。これは元来テキストベースの対話システムに用いられていたフレーム駆動型の対話制御方式を拡張したもので,タスクに固有な知識をデータベースとフレームを用いて記述する。フレーム(特に話題フレームという)には定められたタスクで扱うことのできる関連したひとまとまりの話題と,その優先順位,各話題を終了したときのシステムの行動などが記述されている。話題間に階層関係があるときは,これをフレーム間の階層関係として記述する。また対話の履歴はこの話題フレームを動的に接続してできる木構造(これを動的話題木という)によって表現する。この動的話題木を2種類の方法で探索することによりシステム主導とユーザ主導の対話を見通しよく実現している。システムの評価として,四つの典型的なタスクに対して音声対話システムを構築し,音声対話実験を行った。その結果,すべての被験者がタスク達成に至ることができた。これによって本方式が,タスクに依存せず実用的な音声対話システムを構築できる方式として有効であることが証明された。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-05-01
著者
-
西本 卓也
東京大学情報理工学系研究科システム情報学専攻
-
荒木 雅弘
京都工芸繊維大学
-
荒木 雅弘
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
-
新美 康永
京都工芸繊維大学工芸学部電子情報工学科
-
奥 智岐
京都工芸繊維大学工芸学部電子情報工学科
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