ISO/IEC MPEG-4 Audio Lossless Coding (ALS)におけるチャネル内とチャネル間の長期予測(<特集>国際標準に向けたテレコム技術とその効用論文)
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概要
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本論文では,時系列信号の可逆圧縮符号化法の圧縮性能を向上させる二つの予測手法を提案する.一つはチャネル間の短期・長期マルチタップ予測手法であり,もう一つは同一チャネル内での線形予測の次数よりも長い時間サンプルのマルチタップ予測手法である.具体的には,チャネル内の短期予測残差信号に対してチャネル内・チャネル間で適応的にマルチタップの重み付き減算処理をすることにより,信号の振幅を小さくしエントロピー符号化により符号量を削減する.参照チャネル,時間差,重み係数を表す補助情報を伝送することで,もとの信号を完全に復号することができる.2から8チャネルの音響信号及び512チャネルの脳磁計信号を対象に評価実験を行い,これら二つの手法を組み合わせることで,従来の方法と比べて圧縮率を改善できることを示し,最大約10%の圧縮率改善比の向上を確認した.これら二つの手法はISO/IECのMPEG-4 Audio Lossless Codingに提案され,標準方式に採用された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-02-01
著者
-
守谷 健弘
日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所
-
西本 卓也
東京大学情報理工学系研究科システム情報学専攻
-
西本 卓也
東京大学大学院情報理工学系研究科
-
嵯峨山 茂樹
東京大学大学院情報理工学系研究科
-
守谷 健弘
NTTコミュニケーション科学基礎研究所
-
西本 卓也
東京大学大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻
-
原田 登
NTTコミュニケーション科学基礎研究所
-
鎌本 優
日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所
-
原田 登
日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所
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