複素スペクトル円心(CSCC)の推定に基づくマイクロホンアレーによる雑音抑圧
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概要
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本報告では, 複素スペクトル円心(CSCC)法と呼ぶ原理に基づいてマイクロホンアレーを用いた雑音除去のアルゴリズムについて検討する.CSCC法は雑音が一方向から到来するという仮定の下で, 目的信号スペクトルの推定を複素平面上において観測信号から円心を推定するという非線型な処理に帰着させる方法である.さらに推定円心と観測信号でなす角度は雑音の到来方向の情報を持つことから, フレーム毎に雑音到来方向推定を行うことで, 従来のCSCC法では扱わなかった角度方向の誤差を扱う方法を示す.シミュレーションによる実験によって本手法の雑音除去性能を評価し, Delay-and-Sum法に比べ最大で約15dB, 150msの残響下で約9dBの雑音除去性能を示すことができた.また従来のCSCC法に対し, 雑音方向推定を用いた方法では残響環境下でさらに平均で約1dBの性能の向上を得た.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-01-21
著者
-
西本 卓也
東京大学情報理工学系研究科システム情報学専攻
-
西本 卓也
東京大学大学院情報理工学系研究科
-
嵯峨山 茂樹
東京大学大学院情報理工学系研究科
-
岡嶋 崇
東京大学大学院情報理工学系研究科
-
鎌本 優
日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所
-
井上 和士
東京大学大学院情報理工学系研究科
-
鎌本 優
東京大学大学院情報理工学系研究科
-
井上 和士
東大・情報理工
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