パート除去を目的とした楽譜と音響信号のアラインメント手法の検討(音楽音響信号処理 (1))

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概要

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本稿では、楽譜情報を利用して音楽音響信号から1パート除去等の加工を目的とした、楽譜と音響信号の詳細なアラインメントについて議論する。実演奏は厳密に楽譜通りではなく、テンポ変動の他に各音のデビエーションを含む。そのため、上述の加工に向けて、一音毎の発音時刻・音長等の詳細な情報を求める必要があるが、テンポ推定のみ行う従来のアラインメント手法では、この問題への対応は困難である。これに対して我々は、テンポ変動、各音のデビエーション、音色の変動を考慮した、「楽譜からの音楽音響信号生成モデル」に基づき、事後確率最大化の枠組で詳細なアラインメントをとるアプローチを提案する。この枠組に従う一手法の検討として、実験を行い、確かに微小変動を扱える枠組であること、デビエーションのモデルにさらに検討の余地があることを定性的に確認した。
2007-08-01

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