LSI化向け小面積多バンクメモリに関する考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
同時発行命令数のの向上に伴い,キャッシュメモリ,主メモリへのアクセスが増加する傾向にある.この増加するアクセス要求に応え十分な性能を得るためには,高いアクセスバンド幅を持つメモリが必要となる.高いアクセスバンド幅を実現する手法としてメモリの多ポート化や多バンク化が挙げられる.しかし,これらの手法では,回路規模が非常に大きくなり,プロセッサの性能向上に求められる多ポート,かつ小面積なメモリを実現できない.一方,著者らの研究グループは高速で小面積な多バンクメモリである階層構造型マルチポートメモリ(HMAメモリ)を提案している.しかしながら,HMA型メモリを用いてマルチプロセッサのキャッシュとして応用した場合,プロセッサ間で共有されるデータがほとんど無い場合にはチップ上でキャッシュメモリの占める面積が大きく,面積当たりでの性能が十分に得られないという問題がある.そこで,本稿では,高速で小面積な多バンクメモリを実現する一手法として,多段結合網を用いた多バンクメモリを提案し,その回路規模の評価とトレース・ドリブン・シミュレータを用いた性能評価を行った.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-06-20
著者
-
弘中 哲夫
広島市立大学大学院情報科学研究科情報工学専攻
-
小出 哲士
広島大学ナノデバイス・システム研究センター
-
佐々木 敬泰
広島市立大学情報科学部
-
弘中 哲夫
広島市立大学
-
佐々木 敬泰
三重大学
-
井上 智宏
広島市立大学情報科学研究科
-
マタウシュ ハンスユルゲン
広島大学ナノデバイス・システム研究センター
-
井上 智宏
広島市立大学大学院情報科学研究科
関連論文
- 再構成デバイスMPLDの高密度実装に適した構成手法(デバイスアーキテクチャ2)
- リコンフィギャラブルシステム用OS「RC-OS」のアプリケーションを用いた性能評価 (コンピュータシステム)
- リコンフィギャラブルシステム用OS「RC-OS」のアプリケーションを用いた性能評価 (VLSI設計技術)
- MePの拡張機能を用いた再構成型プロセッサHy-DiSCの性能評価(リコンフィギャラブルアーキテクチャ)
- ビットシリアル演算器を用いた再構成型プロセッサDS-HIEにおけるデータフロー生成の最適化手法の提案(設計手法)
- 高精度浮動小数点演算用リコンフィギャラブルアクセラレータに用いる数学関数の実装手法に関する検討(応用3)
- MIPS R3000互換命令セットを持つソフトコアプロセッサとその利用例
- 疎結合型FPGAクラスタのためのオペレーティングシステム機能の試作(システムアーキテクチャ)
- ビットシリアル演算を導入した再構成型プロセッサにおける再構成部の性能評価(デバイスアーキテクチャ,リコンフィギャラブルシステムとその応用論文)
- ハイパフォーマンスコンピューティングを目指したMPLDアーキテクチャの検討(先端的コンピュータシステム技術及び一般)