多元CBRのAAL多重処理技術
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概要
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既存網(電話網, N-ISDN網等)を統合して, ATMによる広帯域ISDN (B-ISDN)網を構築するためには, STMデータとATMセルとの相互変換を行うATMアダプテーションレイヤ(AAL)処理,すなわちセル組立分解処理を最適に,経済的に実現することが重要な課題である.経済的実現の要は一つの回路で任意速度の多数のチャネルのAAL処理を行う多元速度多重処理技術である.本論文では, AALタイプ1の多元速度多重処理を実現するための技術として,(1)多重化された各チャネルのセル生成タイミングの偏りにより生じるセル送出待ち遅延の発生を抑える技術, (2)_n×64 kb/sの任意速度に対応したセル受信時の揺らぎ吸収バッファ制御技術,に着目して検討を行った. (1)については多元速度通信において各チャネルの速度とSTM回線上で割り当てられるタイムスロット(TS)位置とからセルの生成タイミングを導出するアルゴリズムを求め,遅延時間縮小化の効果を考察した.(2)については,より少ない制御メモリ量で実現する方法を検討した.これらの技術を用いることにより,2,000 ch 規模のAAL多重処理回路のLSI化が実現可能となる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-02-25
著者
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