リアルタイムATM音声通信技術の検討
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概要
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マルチメディア通信を実現する基盤技術としてATMが誕生し, 既に10年近く検討が進められてきた. マルチメディアと言ってもこれまではデータ系が対象の中心であった. しかしこの数年, 膨大な通信市場である"音声"に対象が向け始められ, ATMフォーラムでもVTOA(Voice and Telephony Over ATM)がワーキンググループとして議論されるなど, 世界的な関心が伺える. 現在, 携帯電話の急速な普及やインターネットの発達によるインターネット電話の登場などを背景として, もともとのパケットの特性を生かした低ビットレート/無音圧縮通信による高効率伝送が注目されてきている. この時, 低ビットレート化に伴うセル化遅延の増大の問題などに対処するため, AALの新しいタイプとしてコンポジットセル化による方法が検討され, AALタイプ2として標準化することになった. 本稿では, AAL2の方法, 技術をその仕様となった根拠,位置付けを中心に概説するとともに, その適用の効果, 適用方法の考察, およびIP音声通信を含めた新しい音声通信の動きに対する総合評価を行っていく.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-07-18
著者
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