セルベースエコーキャンセラのセル損失特性評価
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概要
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アナログ端末による音声通信をATM網に収容するためには, セル組立て/分解遅延, 揺らぎ吸収遅延等による伝送遅延の増加に伴うエコーの影響をおさえることが重要な課題となる. エコーの抑制にはエコーキャンセラが適用されるが, ATM網内に設置されるセルベースエコーキャンセラでは, 遅延の揺らぎ・セル損失等がエコーキャンセル処理に与える影響を考慮する必要がある. 本論文では, まずセルベースエコーキャンセラの必要性を示し, その構成法および処理方式について述べる. つぎにセルベースエコーキャンセラの処理アルゴリズムが揺らぎの影響を受けないことを示し, セル損失がエコーキャンセラの品質に与える影響をシミュレーションにより検証する. セル損失の影響は遠端側信号と近端側信号の時間ずれに伴う初期値からの再収束と, エコーと擬似エコーのミスマッチによる一時的な品質劣化とに分けられることを明らかにし, 両者の品質的な差異を示す. 更に, セル損失がエコーキャンセラの処理アルゴリズムに及ぼす影響を考察することにより, エコー経路時間およびセル損失発生回数の条件によるエコーキャンセラの発散条件を導出する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-11-25
著者
-
三浦 一真
Nttネットワータサービスシステム研究所
-
藤谷 宏
NTTネットワークサービスシステム研究所
-
水野 俊郎
NTTアドバンステクノロジ株式会社
-
藤谷 宏
Nttネットワークシステム研究所
-
三浦 一真
NTTネットワークサービスシステム研究所
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