前庭刺激による身体座標系の歪みの時間的変化
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概要
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本研究では, 前庭刺激が身体座標系に及ぼす影響を検討した.実験では, 等速回転(72deg/s)を急停止する方法で前庭刺激を与え, 停止目を閉じた被験者に主観的正面をポインティングする課題を行わせた.結果, 前庭刺激による系統的なポインティング誤差が観察された.誤差の方向は, 回転停止時に加わる角加速度と同じ方向であった.誤差の時間的変化は, 回転停止直後では誤差は小さく, 約20〜24秒にわたり誤差が増加した.その後, 徐々に誤差は減少していった.この時間的変化の特徴は, 視対象定位における誤差の時間的変化とよく類似したものであった.しかしながら, 定位した主観的正中面が偏位する方向は, 視覚的に定位した主観的正面と逆方向であった.これらの結果から, 視覚的定位に用いられる座標系と視覚を用いない身体座標系とが異なる可能性が示唆された.
- 2001-01-27
著者
-
竹中 毅
産業技術総合研究所サービス工学研究センター大規模データモデリング研究チーム
-
松嶋 隆二
神戸大学文学部
-
喜多 伸一
神戸大学文学部
-
末次 晃
神戸大学経営学部
-
松嶋 隆二
神戸大学
-
松嶋 隆二
神戸大学文化学研究科
-
喜多 伸一
神戸大学大学院人文学研究科
-
末次 晃
神戸大学文化学研究科
-
竹中 毅
神戸大学文化学研究科
-
竹中 毅
産業技術総合研究所サービス工学研究センター
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