なるべく速く正確に : 目標の出現確率による探索終了時間の最適化(マルチモーダル・感性情報処理の基礎と応用,一般)
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概要
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視覚探索課題における探索終了時間は,目標の出現確率に応じて変化することが示されているが,この変化がどのようなメカニズムで起きるかは明らかにされていない。そこで本研究では,最適採餌理論の観点から,目標の出現確率に応じた探索終了時間の変化を説明するモデルを構築した。提案したモデルでは,目標の出現確率と探索終了時間,hit率から評価関数である「発見効率」(単位探索時間当たりの目標発見個数)を算出し,その効率が最も良くなる探索終了時間を推定する。実験では,出現確率を操作した難易度が異なる3つの視覚探索課題を行った。その結果,難易度が高い課題を行った場合に,探索終了時間の実測値はモデルからの予測値に一致した。この結果は,目標の出現確率による探索終了時間の変化が,探索における評価関数を最大にするための探索戦略の変化を反映していることを示唆する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2008-12-11
著者
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