回転刺激による視対象定位の偏位
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
短い時間間隔で同じ位置に呈示された二つの対象間に生じる, 動眼回転性錯視(oculogyal illusion, 以下ではOGI)の見かけの偏位の特性を検討した.前庭への刺激として等速回転停止を用いて, 5種類の回転条件で8名の被験者が0.8秒間隔で呈示された対象間の偏位を120秒間(30試行)評定した.第1試行で偏位の大きさは最大値をとり、時間経過とともに単調に減衰した.この時間特性は, 我々が先行研究で明らかにしたOGIの見かけの動きと同じであったが, 主観的正中面からの見かけの偏位とは異なるものであった.この結果から, 本研究で用いた見かけの偏位は, allocentric coordinatesで処理されるであろうと結論した.
- 1998-06-18
著者
-
松嶋 隆二
神戸大学文学部
-
喜多 伸一
神戸大学文学部
-
末次 晃
神戸大学経営学部
-
松嶋 隆二
神戸大学
-
松嶋 隆二
神戸大学文化学研究科
-
喜多 伸一
神戸大学大学院人文学研究科
-
末次 晃
神戸大学文化学研究科
関連論文
- 高不安者における選択的注意と注意の解放の困難さ : ドット・プローブ課題を用いて
- 最適学習法によるテクストンの自動形成(A-2.知覚1,A.口頭発表,VI.第7回大会発表要旨)
- 3次元物体の描画過程
- 触覚的注意の移動における同物体効果(オーガナイズドセッション「手」,「手」,「マルチモーダル感覚知覚&統合とその応用」及び一般)
- テクスチャによる同オブジェクト効果の減弱
- 道具の身体化に関する行動学的研究 : 到達把持運動における箸先端と指先の類似性・低熟達者との比較(日本基礎心理学会第22回大会,大会発表要旨)
- オノマトペ・音韻象徴はコミュニケーションに貢献するか(ワークショップ(ポジションペーパー発表),「コミュニケーション研究の今,その先」及び一般)
- 知覚された自己運動方向に依存した視覚・聴覚的時間順序判断の偏り(日本基礎心理学会第22回大会,大会発表要旨)
- 視運動性眼振を指標とした視覚誘導性自己運動感覚の他覚的評価
- 視触覚刺激弁別課題における身体位置の効果(日本基礎心理学会第23回大会,大会発表要旨)
- 頚筋からの自己受容感覚情報が身体と外界に及ぼす影響
- 筋ジストロフィー児の知能と遺伝子異常
- ヴェクションの強さが視運動性眼振に与える影響の検討(発表要旨,日本基礎心理学会第21回大会)
- 上/下視野拮抗運動刺激を用いたヴェクションの検討
- 上/下視野拮抗運動刺激を用いたヴェクションの検討
- 上/下視野拮抗運動刺激を用いたヴェクションの検討
- 回転刺激による視対象定位の偏位
- 回転刺激による視対象定位の偏位
- 回転刺激後の動眼回転性錯視と主観的正中面の偏位に関する研究
- 回転刺激後の動眼回転性錯視と主観的正中面の偏位に関する研究
- 前庭刺激による身体座標系の歪みの時間的変化
- 回転刺激後の動眼回転性錯視と正中面偏位の経時的変化
- K-055 パラドキシカルな課題を用いた推論過程についての考察(K分野:ヒューマンコミュニケーション&インタラクション)
- 視線変化の知覚 : 眼を向けることと眼を逸らすこと(テーマ関連,顔・人物・ジェスチャ・行動)
- 視線変化の知覚 : 眼を向けることと眼を逸らすこと(テーマ関連,顔・人物・ジェスチャ・行動)
- 「知覚-運動」機構の身体的基盤(一)
- 視覚・運動と認知
- 累積偏角関数による書記動作の記述と分析 : 運動速度と運動軌跡の不変性に関する分析法の検討
- 書記動作の時空両領域でのINVARIANCEとVARIABILITY(B-2,VI.第13回大会発表要旨)
- 近接した把握可能空間(prehension space)の知覚と手の運動
- 運動と視覚との協調
- 書字動作解析法としてのDPマッチングの有効性について
- 単純反応時間に及ぼすVARIABLE FOREPERIODの効果(B.パネル発表,VI.第7回大会発表要旨)
- 反応時間課題におけるforeperiodのrange効果(VII.第6回大会発表要旨)
- なるべく速く正確に : 目標の出現確率による探索終了時間の最適化(マルチモーダル・感性情報処理の基礎と応用,一般)
- 刺激項目数が視覚探索の判断基準に与える影響(一般セッション,「手」,「マルチモーダル感覚知覚&統合とその応用」及び一般)
- 自分の顔 : 熟知性の高い図形における対称性の揺らぎの知覚(高次視覚における認知と理解)
- 刺激項目数が視覚探索の判断基準に与える影響 (ヒューマンインフォメーション,コンシューマエレクトロニクス)
- 目標の出現頻度が視覚探索に与える影響(日本基礎心理学会第25回大会,大会発表要旨)
- 目標の出現頻度が視覚探索の意思決定プロセスに与える影響
- 企画趣旨(身体の実験科学,2004年度 第2回フォーラム)
- 視覚的時間順序判断への聴覚情報の影響(「エンタテインメントとヒューマン情報処理」及び一般)
- 拡大・縮小パタンの視覚的検出
- 拡大・縮小パタンの視覚的検出
- 有声子音・無声子音の発音と視覚刺激の明度の適合性 (特集 多感覚コミュニケーション)
- 視角モジュール中で閉じた潜在記憶
- 特徴抽出の心理実験と並列処理の計算理論 (特集:形)
- 先進国の障害者サポートと視覚障害者支援プログラム(視覚障害,視覚障害者支援,福祉情報工学一般)
- 視聴覚の時間的相互作用に対する空間一致性の影響
- 有声子音・無声子音の発音と視覚刺激の明度の適合性
- 視運動性眼振を指標とした視覚誘導性自己運動感覚の他覚的評価(バーチャルリアリティと心理学)
- 点図触地図自動作成システムの開発と地図の触読性の評価(福祉工学)
- 視覚探索における二重標的コストの生起原因(日本基礎心理学会第30回大会,大会発表要旨)
- 触地図上で見つけやすい触知記号の提案(モバイルユビキタス/センサ技術,アドホックネットワーク,RFID,一般及び技術展示)
- 点図におけるドットパターンの識別特性の評価(モバイルユビキタス/センサ技術,アドホックネットワーク,RFID,一般及び技術展示)
- 点図触地図自動作成システムの開発と地図の触読性の評価
- 触地図上で見つけやすい触知記号の提案
- 点図におけるドットパターンの識別特性の評価
- オントロジーを利用した視覚障害者用の鍼灸領域の教材は学習効果を高める(障害者支援)
- 中途視覚障害者向けの触読点字e-learningの最適な読み上げ速度(障害者支援)
- 立体コピー触地図の触読性の評価(研究速報)
- 片側頚筋への振動刺激が主観的正面と視覚対象の定位に及ぼす影響
- 直視の無意識知覚処理 : 事象関連電位を用いた検証(日本基礎心理学会第31回大会,大会発表要旨)
- 続かなければ学習されない : 標的頻出位置への注意配分における反復の影響(日本基礎心理学会第31回大会,大会発表要旨)
- 触読学習を可能にした音声ガイド付き点字e-leaming(e-Learning運用/一般)
- 点図触地図自動作成システムにおける点格子模様の識別性の評価(福祉工学)
- 視覚探索における出現頻度効果(基礎心理学の実用,応用展開)
- 自動点字翻訳プログラムの触地図用途向け最適化(視覚障害(2),メディア・コミュニケーションの品質と福祉,及び一般)
- 自動点字翻訳プログラムの触地図用途向け最適化(視覚障害(2),メディア・コミュニケーションの品質と福祉,及び一般)
- 自動点字翻訳プログラムの触地図用途向け最適化(視覚障害(2),メディア・コミュニケーションの品質と福祉,及び一般)
- 自動点字翻訳プログラムの触地図用途向け最適化(視覚障害(2),メディア・コミュニケーションの品質と福祉,及び一般)
- 点図触地図自動作成システムの開発と地図の触読性の評価
- 点図触地図自動作成システムにおける点格子模様の識別性の評価
- 立体コピー触地図の触読性の評価
- 視覚探索における出現頻度効果 (特集 基礎心理学の実用,応用展開)
- 中途視覚障害者向けの触読点字 e-learning の最適な読み上げ速度
- 立体コピー触地図の触読性の評価
- オントロジーを利用した視覚障害者用の鍼灸領域の教材は学習効果を高めろ