回転刺激後の動眼回転性錯視と主観的正中面の偏位に関する研究
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概要
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動眼回転性錯視 (oculogyral illusion、以下、OGI) とは、観察者が固視ターゲットを自己の身体に比較して回転方向へ動きかつ偏位しているものとして知覚する視覚的現象である。本研究では、OGIに含まれる2つの側面、すなわち対象の動きと偏位とを比較して、等速回転の回転回数の影響と時間経過に伴う推移の2点で、両者の特性が異なる可能性を検討した。その結果、推定値が最大になるまでの時間が異なった。また、回転回数は動きに対して影響を及ぼすが、偏位には影響がないという違いが見られた。以上のことから、OGIにおける時間特性と反応特性が異なる可能性が示唆される。
- 1997-11-21
著者
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