視線変化の知覚 : 眼を向けることと眼を逸らすこと(テーマ関連,顔・人物・ジェスチャ・行動)

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概要

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本研究では視線方向の変化において,直視を含む視線変化と直視を含まない視線変化の注意の捕捉量を検討した.また「眼を向ける」,「眼を逸らす」という2種類の直視を含む視線方向の変化にも相違が見られるかについて,変化検出課題を用いて比較検討した.第1実験では,直視を含む視線変化で検出しやすく,また「眼を向ける」視線変化は,「眼を逸らす」視線変化よりも注意の捕捉量が大きいことを示した.第2実験では,視線変化検出に関する直視の優位性が,単純運動検出や線画顔の眼の幾何学的要因では説明できないことを示し,顔と視線特有の効果であることを示した.これらの実験結果は,人は直視を含む視線変化を知覚しやすく,その中でも「眼を向ける」視線変化はより大きな注意を捕捉する事を示唆する.
2010-03-08

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