目標の出現頻度が視覚探索の意思決定プロセスに与える影響

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概要

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本研究では,目標の出現頻度が視覚探索の意思決定プロセスに与える影響を検討するために,一連の視覚探索課題(結合探索課題,特徴探索課題)中の目標存在試行の割合を10%から90%まで操作し,2つの反応タイプ(「ある」反応,「ない」反応)に分けて反応時間を計測した.その結果,結合探索課題を用いた場合には,目標の出現頻度が低くなるにつれて「ない」反応時間が短くなったのに対して,特徴探索課題を用いた場合には,目標の出現頻度が低くなるにつれて「ある」反応時間は長くなり,「ない」反応時間は短くなった.本研究の結果は,視覚探索において目標の出現頻度が「ある」,「ない」反応に異なった影響を与えることを示すもので,目標の出現頻度の操作が視覚探索の意思決定プロセスの解明に有効な手段である可能性を示唆する.
社団法人電子情報通信学会の論文
2006-06-29

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