HIP2000-9 類似性評定におけるカテゴリ知識の典型性効果
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概要
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カテゴリ知識が視覚認識に与える影響を、カテゴリのプロトタイプに近い図形と、プロトタイプから遠い図形を用い、類似性評価課題により調べた。実験の結果、どちらの図形もカテゴリに属していると判断されているにもかかわらず、プロトタイプに近い図形の方が、カテゴリ知識による類似性の上昇の効果が大きかった。この結果はカテゴリ知識が、カテゴリの共通属性を強調するように働いていることを示唆するものである。また、このカテゴリ知識の働き方を、Category Utillity(Corter and Gluck, 1992)の指標をもとにした数値シミュレーションにより再現することができた。これはカテゴリ知識の構造を規定する機能性が、対象の認識そのものに与える影響の大きさとも関連することを示すものである。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-06-15
著者
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