物体認識における汎化の対象カテゴリー依存性
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概要
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対象物体の複数の見えを記憶することによって物体を認識するシステムでは、未知の方向からの認識を可能とするために、記憶した方向からの汎化が重要な役割を果たす。本研究では心理実験を行い、まず、物体との親近度が高まるにつれて人間の汎化能力が向上することを示し、つぎに、形状の異なる2種類の刺激を用いた実験で、汎化能力の向上が一つひとつの物体との親近度だけでなく、カテゴリーとの親近度に依存することを示した。ここで得られた結果は、物体の個々の見えに対応する記憶表現が複数獲得されることによって物体認識を実現する GRBF や HBF のネットワークによる物体認識のモデルでは説明できないものである。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-07
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