輪郭線の統合における群化過程

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概要

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知覚の体制化を説明するため、様々な群化の法則が用いられてきた。本研究では、視覚システムにおいて滑らかな曲線が知覚される仕組みを調べるため、帯域通過特性をもつパッチで構成された刺激を提示し、ランダムな方位のディストラクタから輪郭線が検出される確率と、その輪郭線を構成するパッチの個数および隣り合うパッチ間の方位差の関係を調べた。そして、パッチの個数が多く、パッチ間の方位差が小さく一定であるほど輪郭線が容易に検出されることが分かった。そこで、曲率チャンネルによって局所的なパッチ間の方位差が検出され、そのときのチャンネルの出力が側抑制を受けて広範囲にわたって加算され、閾素子として働く輪郭線検出器に入力されることにより、バッチが群化して輪郭線が知覚されるモデルを提案した。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-11-21

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