B-7-156 QoSコネクションを考慮した分散経路制御方式の提案

概要

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近年のコンピュータネットワークの発達、普及に伴いネットワークを介したマルチメディアデータの転送が可能となった。マルチメディアデータ転送には、データの品質保証が望まれる。そしてこのデータの品質を保証する方法の一つとして経路制御方式による品質保証(QoS経路制御方式)がある。QoS経路制御方式ではユーザのデータ品質要求を転送経路に反映させることにより転送データの品質を保証する。しかし近年のネットワークの問題点としてネットワークを使用するユーザの増加とそのユーザの増加に対するネットワークの整備の遅れが挙げられる。また既存の経路制御方式およびプロトコルによるQoSコネクションでは経路のQoSを考慮していない。これによりネットワーク上の特定のルータ又は経路に負荷の集中がおこりネットワークのパフォーマンスの低下を招く。そこで本稿ではこの問題に対して、ユーザのデータ品質要求を経路反映し、負荷を分散して常に安定したQoSコネクションの確立を行なう方法として分散経路制御方式を提案する。この分散経路制御方式ではサーバとクライアント間にある無数の経路のうちから転送経路を一つに絞りQoSコネクションを確立するのではなく、品質制御に必要となるQoS条件を満たせるように複数経路を使用するための一方式である。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-03-08

B-7-156 QoSコネクションを考慮した分散経路制御方式の提案

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