顔の認知に関する下側頭葉ニューラルネットワークモデル
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概要
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下側頭葉前部の顔に選択性を持つ細胞は, 顔の全体的な物理的類似性に基づいたポピュレーションコーディングをしていることがわかっている. 本研究では, 人の感ずる類似性空間が主成分分析と一致することを示し, 顔の表現が主成分分析に似た処理によって形成されていることを示唆した. また主成分分析と同様の性質を持つネットワークの中間層ユニットが下側頭葉前部の細胞の振る舞いと同じであったことから, こうした処理が脳内で行われている可能性が高いことを示した. また, 性別判断は類似性空間を判別直線で分割してなされることがわかった. これらの結果から, 顔の物理的変数から顔の情報が表現され, 性別判断にいたるまでのモデルを構成した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-18
著者
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