2次形式不等式制約を用いた射影フィルタによる画像復元

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
画像復元手法として, これまで様々な手法が提案されている. 中でも小川らによって提案された射影フィルタ族は, 画像の「近さ」を原画像空間で測るという特徴をもち, 解空間に対する原画像の射影の分散最小の最良線形不偏推定子になっている点で有効な手法である. しかし, 観測画像空間上で比較的エネルギーの大きな雑音が付加された場合は, 既存手法では必ずしも満足のいく結果は得られない. それに対し本論文では, ヒルベルト空間において画像信号が存在する領域を, 空間を直和分解して得られた成分間のノルム比の関係から得られる2次形式不等式制約を満たす集合という形で記述する方法を提案し, この考え方を射影フィルタに適用することにより雑音の影響の少ない復元方法を構成する. また, 数値実験によってその有効性を検証する.
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-03-25

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク