概念形成から形状設計までを支援する発想支援システムの一提案
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概要
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本論文は, 工業製品の概念形成と概念からの形状生成を支援するシステムについて述べるものである. 近年, 産業構造や生活の変化により, 工業製品は多様化してきた. その一方で技術の普及(平均化)のため, 競合する製品間の性能面での差が必ずしもはっきりしなくなってきた. こうした理由からも, 商品コンセプトの重要性が大きくなり, コンセプトを製品にいかに取り入れるかは重要な問題となってきた. ある商品コンセプトが与えられたとき, それの具現化は重要かつ困難を伴う作業である. 現在, これらの作業はいわゆるマーケティング, あるいはデザインを担当する部署で扱われることが多いが, 計算機を用いた支援はごく限られた範囲でしか行われていない. 本論文で提案するシステムは, そのような工業製品の概念を扱う仕事を支援するものである. 本研究は乗用車をその対象として取り上げ, この問題を発想支援の立場から扱うものである. 最近, 発想支援システムの研究が盛んになってきているが, 本システムの最大の特徴は, 形成した製品の概念から製品の形状の一案をシステムが提示し形状決定の段階の支援を行うことである. 本論文が提案する手法をもとにシステムを構築し, プロのデザイナーを含めた実験を行い, その有用性を確かめると共にその限界を明らかにした.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-07-25
著者
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