鯨生態観測衛星(WEOS)開発における対価格効率向上手法(小型衛星及び搭載機器)(<特集>高い費用効果を目指した衛星システム・要素の設計・評価技術)
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概要
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小型衛星である鯨生態観測衛星(WEOS: Whale Ecology Observation Satellite)は,H-IIAロケットにより太陽同期軌道に投入された.WEOSの目的は,鯨に装着したプローブからの信号により鯨の位置,潜水深度及び海水温などのデータを収集し,鯨の生態を研究することにある.更に,工学面におけるもう一つの目的は,高機能な小型衛星を効率良く低価格で開発し,宇宙開発活動の活性化を図ることである.日本では,現在まで何機かの安価な小型衛星が開発されているが,筆者らの経験に基づいていっそうの低価格化の試みを実施し,試験費を含めて極めて低価格でWEOSを開発することができた.打上げ後は,姿勢制御,温度制御,GPS受信機による軌道データの取得及びプローブ位置の決定などすべての機能は完全であり,採用した低価格化の手法が有効であることを確認した.本論文では,WEOSシステム,低価格化の方法と効果,軌道上での運用成果について述べる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-01-01
著者
-
細川 繁
千葉工業大学
-
林 友直
千葉工業大学
-
升本 喜就
升本技術士事務所
-
林 友直
宇宙科学研究所
-
横山 幸嗣
元宇宙科学研究所
-
横山 幸嗣
千葉工業大学付属総合研究所
-
林 友直
東京大学:宇宙科学研究所
-
林 友直
千葉工業大学付属総合研究所
-
細川 繁
千葉工業大学付属総合研究所
-
細川 繁
千葉工大
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