量子計算量理論(システムソサイエティ論文賞受賞記念講演)
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概要
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本論では,NMR量子計算のようなbulk量子計算の理論を構築することで,現実的な量子計算の数学的モデルを導入する。そのために,まずbulk量子計算のモデルとして,bulk量子Turing機械(BQTMと略記)を定義する。そして,判定問題の解法に用いられる限りにおいては,BQTMは通常のQTMと多項式時間同級であることを示す。また,唯一解を持つ関数問題の解法においても,これら2つのタイプのQTMは多項式時間同級であることを示す。次に,Groverの量子検索アルゴリズムが,NMR量子コンピュータ上では本質的により高速に実行可能であることを示す。さらに,BQTMは,NP完全問題のある種のインスタンスを効率良く解けることを示す。
- 2003-03-11
著者
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