電子申請におけるXML文書内容検証方式 : 複数XML文書の内容間制約を記述する文書規約記述言語DRDL

概要

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行政ではXML(eXtensible Markup Language)を用いた電子申請のインフラ整備を進めている。そしてこのインフラ整備では、申請書本文とその申請内容を補足説明する添付文書からなる複数文書一式が、申請書の記載要領に相当する文書内容に関する規約(文書規約)に従っていることを保証するしくみが重要になる。しかし、XML Schemaのような既存の標準では、要素間や複数文書間にわたる文書内容制約を表現できないという問題があった。そこで、複数XML文書一式に対する文書規約を表現・検証するしくみの提供を目的として、文書規約記述言語DRDL(Document Rules Description Language)と、その処理系(DRDLプロセッサ)を開発している。DRDLの特長は、以下の2点である。(1)Xpath(XML Path Language)を基本要素として、等式、限量子、および論理演算子を用いて構成される論理式で文書規約を表現することにより、複数文書一式に対する内容間制約を簡潔に記述できる。(2)同一の文書規約を、文書内容検証用と文書変換用の双方の規則として解釈できるようにすることにより、申請書様式の電子化や改訂に伴う内容検証機能や変換機能の開発効率を向上させることができる。
一般社団法人情報処理学会の論文
2001-07-27