共鳴ラマン検出法による脂肪族アミンの高速液体クロマトグラフィー
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概要
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脂肪族アミン類の高感度かつ選択性のある分析法を確立するために高速液体クロマトグラフィー/ラマン検出法について検討を行った.共鳴ラマン効果を示す誘導体化には生成物が励起光の発振波長に近接した吸収バンドを持つ,4-ジメチルアミノアゾベンゼン-4'-スルホニルクロリド(DABS)を反応試薬として用いて行った.その結果,アミン誘導体の吸収極大は440 nmであり,モル吸光係数も(2〜3)×10^4と十分共鳴効果が期待できた.DABS誘導体のラマンスペクトルは試料溶液をポンプから送液し,フローセル中で測定した.得られた結果より1136cm^<-1>のバンドをクロマトグラムのキーバンドとした.DABS誘導体はZorbax-ODSカラム,アセトニトリル/水混合溶媒を移動相として,相互分離を行い良好なクロマトグラムを得た.本法の検出限界はメチルアミンDABS誘導体で53.8μgであった.又実効セル容積が3.7 nlと微小なためミクロ高速液体クロマトドラフィーなどの検出法として有効であると示唆された.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1985-02-05
著者
-
小泉 均
山梨大学大学院医学工学総合研究部物質・生命工学専攻
-
小泉 均
山梨大学工学部
-
鈴木 義仁
山梨大学工学部生物工学科
-
越山 博喜
山梨大学工学部工学基礎教室
-
鈴木 義仁
山梨大
-
鈴木 義仁
山梨大学工学部化学生物工学科
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