高速液体クロマトグラフィーにおけるフーリエ変換赤外分光検出 : 炭化水素組成分析への応用
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概要
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フーリエ変換赤外分光計(FT-IR)は秒以下で全波数領域の測定が可能であり,高速液体クロマトグラフ(HPLC)からの溶出物を連続的に検出できる.炭化水素タイプ分析に赤外フローセルを用いたHPLC/FT-IRの応用について検討した.試料はシリカゲル吸着カラム,フッ化アルカン移動相(流速3.5ml/min)で分離した.タイプ分析を行うためパルプ切り換え時間はあらかじめ求めた標準試料の保持容量から6分とした.この分離条件で既知試料,市販ガソリンをGCSソフトで赤外検出を行い,マルチグラムを得た.又飽和・芳香族炭化水素の検量線は標準ガソリンを調製して,20μlを注入後,得られたマルチグラムサムのピーク高さより作成した.市販ガソリンの分析結果は飽和炭化水素54%,芳香族炭化水素41%,残り5%が不飽和炭化水1素であった.この結果はFIA法とよく一致した値であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1983-08-05
著者
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