未修飾溶融シリカを用いるキャピラリーゾーン電気泳動による芳香族アミンの分離
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
キャピラリーゾーン電気泳動(CZE)を用いた5種の芳香族アミン類の最適分離条件について検討した.クエン酸-リン酸緩衝液を用いた5種の芳香族アミン類に対する分離条件は以下のように最適化された;キャピラリー, 内径50μm, 長さ700mm(有効長 : 500mm)の内面未処理型溶融シリカキャピラリー;緩衝液, 25×10^<-3>mol 1^<-1>クエン酸-リン酸緩衝液(pH4.5);印加電圧10kV(142Vcm^<-1>);キャピラリー温度, 40℃;検出波長, 205nm.5種の芳香族アミン類は12分以内に完全に分離された.一般にCZEでは, 印加電圧が高いほど高い分離度が得られる.しかし本法においては, 芳香族アミン類の分離度は印加電圧が低くなるに伴い増加した.この原因は電気浸透流(EOF)速度の増加と自己解離抑制の二つの効果による試料バンド内での芳香族アミン類の置き代わりが不完全となったものと結論づけられた.芳香族アミン類の泳動時間とピーク面積の再現性(n=5)について調べた結果, 相対標準偏差(RSD)はそれぞれ0.6%及び9.0%以下であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1996-08-05
著者
-
小泉 均
山梨大学大学院医学工学総合研究部物質・生命工学専攻
-
小泉 均
山梨大学工学部
-
鈴木 義仁
山梨大学工学部生物工学科
-
笹本 喜久男
山梨大学工学部化学生物工学科
-
鈴木 義仁
山梨大
-
鈴木 義仁
山梨大学工学部化学生物工学科
関連論文
- 固定化ヒスタミンオキシダーゼを用いる吸光検出フローインジェクション分析による魚醤中のヒスタミンの定量(安心と安全に役立つ分析化学)
- イオンクロマトグラフィーによる清浄織布に付着したイオンの定量
- 含水酸化ジルコニウム担持ポーラスポリマーゲルによる陰イオンの測定分離(その2)
- 化学発光検出/高速液体クロマトグラフィーによるマルトオリゴ糖の高感度定量
- シッフ塩基形新液晶のガスクロマトグラフィー用固定相への応用
- 第10回イオンクロマトグラフィーフォーラム
- 未修飾溶融シリカを用いるキャピラリーゾーン電気泳動による芳香族アミンの分離
- シアン化物イオンの蛍光誘導体化と逆相高速液体クロマトグラフィ-による微量定量 (水質試験方法特集′95)
- ワイン中の微量臭素のイオンクロマトグラフィー
- 陰イオン交換カラムと陽イオン交換カラムとを直列したときの陽イオンのイオンクロマトグラフィーとその溶離特性
- イオン交換クロマトグラフィーによる飲料中の有機酸と無機陰イオンの同時定量
- サプレッサーの切り替えによる陰陽イオンの選択検出イオンクロマトグラフィー
- カラム切り替えイオンクロマトグラフィーによる飲料中の有機酸と陽イオンの同時分析
- 有機酸溶離液系でのイオンクロマトグラフィーにおけるサプレッサーのピーク検出への影響
- 有機酸を溶離液とするイオンクロマトグラフィーにおける陰イオン分離に及ぼすカラム温度の影響
- 共鳴ラマン高速液体クロマトグラフィーによる塩化ビニル樹脂中の紫外線吸収剤の定量
- フタル酸カリウム溶離液を用いる化学結合型親水性陰イオン交換カラムによる有機酸のイオンクロマトグラフィー
- ヨウ素価測定におけるハロゲン付加物の高速液体クロマトグラフィーによる同定
- 共鳴ラマン検出法による長鎖脂肪族カルボン酸のセミ・ミクロ高速液体クロマトグラフィー
- セミミクロ高速液体クロマトグラフィーにおける共鳴ラマン検出法
- 薄層スポットの拡散反射赤外スペクトル : 脂肪族アルデビド分析への応用
- アルキルエーテル誘導体化した一置換フェノール類の液晶固定相を用いるガスクロマトグラフィー
- 共鳴ラマン検出のための脂肪族アルデヒドの誘導体化と高速液体クロマトグラフィー
- 脂肪族アルデヒドの蛍光検出高速液体クロマトグラフィー
- 共鳴ラマン効果を利用した脂肪族アルデヒドの高速液体クロマトグラフィー
- 新規鉄 : コバルトフッ素リン酸塩の結晶構造
- ^1H-核磁気共鳴法によるフェノール中の微量水分の定量
- 高速液体クロマトグラフィー溶離波の静電場噴霧による石英棒上への付着とその水素フレームイオン化検出
- 3,5-ジニトロベンゾエートとする脂肪族1価及び2価アルコール類の高速液体クロマトグラフィー
- 4-ピリジンカルボン酸-ピラゾロン吸光検出イオン排除クロマトグラフィーによるシアン化物及び塩化シアンの定量
- 食品中の有機酸のイオンクロマトグラフィ-
- 逆相液体クロマトグラフィーにおけるアルデヒド及びケトン誘導体の保持挙動の熱力学的考察
- 高速液体クロマトグラフィーによる有機溶媒中の水の定量
- 脂肪族ニトリルの蛍光検出高速液体クロマトグラフィー
- 蛍光誘導体化フローインジェクション法によるシアン化物イオンの定量
- 逆相クロマトグラフィー - 充てん剤と分離機構 -
- 逆相液体クロマトグラフィーにおける溶質の保持挙動のNMRによる解析
- 逆相液体クロマトグラフィーにおける脂肪族カルボニル化合物のフェニルヒドラゾンとモノ及びジニトロフェニルヒドラゾンの溶離特性
- 芳香族アルデヒドの2,4-ジニトロフェニルヒドラゾン誘導体の逆相液体クロマトグラフ分離におけるカラム温度の効果
- 高速液体クロマトグラフィーにおける2,4-ジニトロフェニルヒドラゾンと1-ジメチルアミノナフタリン-5-スルホニルヒドラゾンの溶出挙動への温度効果
- 微量ホルムアルデヒドのけい光検出高速液体クロマトグラフィー
- トリチルエーテル誘導体とする脂肪族アルコールの高速液体クロマトグラフィー
- クロマトグラフィーとその応用(身近な分析化学 : わずかな手掛りから何がわかるか)
- 高速液体クロマトグラフィ-における誘導体化法
- 共鳴ラマン検出法による脂肪族アミンの高速液体クロマトグラフィー
- フローインジェクション法による脂肪族アルデヒド及び脂肪族ケトンの2,4-ジニトロフェニルヒドラゾン混合物の分別定量
- シクロヘキサン-1,3-ジオンとの蛍光誘導体化を利用した脂肪族アルデヒドの高速液体クロマトグラフィー
- 芳香族アミン-シッフ塩基形誘導体の共鳴ラマンスペクタル
- 高速液体クロマトグラフィーにおけるフーリエ変換赤外分光検出 : 炭化水素組成分析への応用
- 2,4-ジニトロフェニルアミン誘導体とする脂肪族アミンの高速液体クロマトグラフィー
- 熱反応カラムを用いる脂肪族アルデヒドの高速液体クロマトグラフィー
- 熱反応薄層クロマトグラフ法によるゴム中の芳香族アミンの分析