シッフ塩基形新液晶のガスクロマトグラフィー用固定相への応用
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概要
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シッフ塩基形新液晶4-(p-メチルベンジルオキシ)ベンジリデン-4'-n-ブチルアニリンを合成してガスクロマトグラフ用固定相液相として用いた.その結果,二置換ベンゼン異性体のp異性体が液晶ネマチック相の格子に保持されるためと考えられるが,m-,p-異性体の分離の選択性が良好であった.o-,m-,p-キシレン,m-,p-クロロトルエン,m-,p-メトキシトルエン,m-,p-ジクロロベンゼンの異性体は本固定相15%を6mカラムに詰め,ネマチック相を示す液晶温度132℃でいずれの場合も完全分離を行うことができ,いずれの異性体においても液晶状態ではカラム温度の降下に従ってlog(KVs/Ve)の値の差は増加し,132℃で最大となり,m-,p-異性体の分離が最大となることが分かった.又,液晶が等方性液体に転移した状態では市販のOV-22程度の極性を持つ固定相であった.次に,カラム温度に対する保持時間を測定することにより,溶質の固定相液体に対する溶解熱を求めた結果,等方性液体でいずれのベンゼン置換体でも(6〜10)kcal/molであった.
- 1979-02-05
著者
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