イオン会合性試薬による低分子量アミン類の吸光光度定量のためのベンジルアミン類の検討

概要

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低分子量の第1,第2アミン類は種々のイオン会合性試薬を用いてもイオン会合体として有機溶媒に抽出することは困難である.そこで低分子量の第1,第2アミン類を塩化べyジル系試薬と反応させベンジル系誘導休とし,イオン会合性試薬を用いて吸光光度法で定量する方法を13種類の塩化べンジル系試薬についてヘキシルアミンを用いて検討した.その結果,検討した塩化ベソジル系試薬のうち,α-クロロキシレン,β-エチルベンジルクロリド,3,4-ジメチルベンジルクロリド,2,5-ジメチルベンジルクロリドが最も検出感度のよい誘導休を形成することが明らかとなった.更に第1,第2アミン類と同様に塩化ベンジル系試薬と反応し誘導体を形成するチオールについても,農薬であるカルタップを用いて同様に検討したところ,3,4-ジメチルベンジルクロリド,2,4-ジクロロベンジルクロリド,ο-ニトロベンジルクロリド,m-クロロベンジルクロリド,p-エチルベンジルクロリド,p-イオプロピルベンジルクロリド, 3,4-ジクロロペンジルクロリドが最も検出感度のよい誘導体を形成することが明らかとなった.
社団法人日本分析化学会の論文
1984-05-05