改重回帰分析によるアクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合樹脂中のアクリロニトリル,ブタジエン,スチレン混合率の測定
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概要
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主成分回帰分析(PCR)等の方法では,定量操作が煩雑で信頼性の低い結果しか得られない3種類の成分が混合した試料中の各成分の定量を,改重回帰分析(DCR)を用いて精度よく非分離で定量することが可能となった.今回は,DCRをアクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)中のアクリロニトリル,ブタジエン,スチレンの混合率の定量に応用した.方法は,混合率既知の4種類の既知試料と未知試料を近赤外分光分析(NIR)で測定し,得られた351個の測定値をそれぞれの最大吸光度値で除し補正値とした.次いで,4種類の既知試料の補正値を説明変数,未知試料の補正値を目的変数として四元一次の重回帰式を作成し,重回帰式の4個の係数から3成分の混合率を定量した結果,比較的精度よく定量できた.更に,DCRとPCRとの定量精度の比較を,ポリ-4-ビニルフェノールとポリメチルメタクリレートの混合樹脂を用いて検討したところ,DCRはPCRよりも精度よく定量できることが明らかとなった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2006-08-05
著者
-
尾崎 幸洋
関西学院大学理工学部
-
松下 晃
大阪府警察本部科学捜査研究所
-
尾崎 幸洋
関学大理工
-
南 幸男
大阪府警察本部刑事部科学捜査研究所
-
尾崎 幸洋
関学大・理工・化学
-
尾崎 幸洋
関西学院大学理工学部化学科
-
三井 利幸
数値解析研究所
-
尾崎 幸洋
関西学院大・理工・化学
-
南 幸男
大阪府警察本部科学捜査研究所
-
三井 利幸
数値解析研
-
尾崎 幸洋
関西学院大
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